オリキュロサイエンスジャパン 講師の紹介


代表・座間達也プロフィール

1988年1月生
福島県出身横浜市育ち

中学時代から柔道に打ち込み、県大会で2位に輝いた実力者。
高校も柔道の推薦で入学するものの、入学直後に柔道部が廃部になるという思わぬハプニングに見舞われます。
しかし、持ち前の運動神経とチャレンジ精神で器械体操部に入部。柔道も外部で続けながら、器械体操にも真剣に取り組み、二つの競技で心身を鍛えました。

高校卒業後は、柔道整復師を目指して渋谷にある柔道整復師の専門学校へ進学。
入学後すぐに特待生に選ばれるなど、優れた頭脳と努力で周囲を驚かせます。
専門学校1年生から東京都大田区の接骨院で修行を始め、現場での経験を積み重ねました。

卒業後はチェーン店や個人経営の鍼灸整骨院で幅広い症例を経験し、27歳という若さで独立。
独自の視点と知識を活かし、多くの患者さんの痛みを素早く取り除いてきました。
患者さんからの信頼も厚く、リピート率の高さがその証です。
少し個性的な一面もありますが、「何よりも早く痛みを取ること」を信条に、患者さん一人ひとりの生活スタイルや将来も見据えたアドバイスを大切にしています。
接骨院では「健康的に歳を重ねる」ことを目標に、皆さまの毎日をサポートしています。 

耳つぼの魅力について

耳介療法は、耳の特定のポイントを刺激することで心身のバランスを整える補完療法です。

私がこの療法に魅力を感じる理由は、科学的な裏付けがある多様な効果と、誰でも手軽に実践できる安全性にあります。

たとえば、2022年に発表されたシステマティックレビューでは、医療従事者の不安やストレスが平均で30~43%も軽減し、その効果が治療後も15日間持続することが示されました。

(システマティックレビューとは、明確に定義された研究課題に対して、特定の基準に基づき、網羅的に研究を収集、選択、評価、分析し、エビデンスを要約するレビューのことです。)

これは自律神経系の調整作用によるもので、心拍変動や血圧の安定化も報告されています。

こうしたデータからも、耳介療法が心身のストレスケアに役立つことが分かります。

また、痛みの管理にも耳介療法は効果的です。

2023年に行われた三重盲検臨床試験では、慢性的な脊柱痛を持つ医療従事者を対象に、8回の耳介療法を実施したところ、痛みの強さが平均4.3点から1.8点へと大きく減少し、生活の質も58%向上したという結果が出ています。

これは従来の薬物療法と同等の効果を持ちながら、副作用のリスクが極めて低い点が大きな魅力です。

特に「神門」や「脳幹」といったポイントを刺激することで、中枢神経系の痛み調節機構に働きかけることが、機能的MRI研究でも明らかになっています。

運動機能の改善にも期待が寄せられています。2022年の実験では、耳介刺激後に上肢のタッピング速度が23%向上し、運動皮質の興奮性が持続的に高まることが確認されました。

これは耳介と脳、上肢を結ぶ神経回路の活性化によるもので、リハビリテーション分野でも注目されています。

さらに、耳介療法は施術が簡単で、1回のセッションは10~15分ほど。

シードや磁気ボールを使ったセルフケアもできるので、日常生活に取り入れやすいのも魅力です。

2024年のメタ分析では、鍼治療に比べて圧刺激療法の効果が1.82倍高いという結果も出ており、器具を使わない手法の有効性も再認識されています。

最新の研究では、「デルタ反射理論」に基づき、耳介と内臓、脳が双方向でつながっており、全身の恒常性維持に寄与していることも分かってきました。

今後は、神経発達障害への応用も期待されています。

自閉症スペクトラムの児童を対象とした予備的な研究では、社会性スコアが25%改善したという報告もあり、非薬物療法としての可能性が広がっています。

2024年現在、世界30カ国以上の医療機関が疼痛管理のプロトコルに耳介療法を取り入れており、統合医療の分野でその地位を確立しつつあります。

こうした点からも、耳介療法は今後ますます注目され、魅力的な療法だと感じています。